幸せに生きるための環境

環境問題という時の"環境"という言葉には色々な意味、分野が含まれていると思います。普通の人は"自然環境"を環境だとイメージしている事が多いかもしれませんが、自然環境は環境の一部であって、その他にも環境には人間関係、家庭環境、社会環境、その人を取り巻く文化、職場環境、教育環境などがあると思います。このような人を取り巻く全てを総合的に"環境"とよび、だから環境問題とはこの"環境"に関する問題だと僕は広い意味で考えています。もちろん狭い意味で基本的な生活環境(空気、土壌、水、食品、エネルギー)にしぼって考えられることも多いと思いますが、僕が"環境問題"という時にはこの狭い意味での環境を中心にして、広い意味の環境を常に忘れずに全体的な視野を持って考えようとしています。
それは何故かというと、前回書いたように、幸せな生活は私たちの周りの自然との調和の中にあって、そして私たちの"環境"とも深く繋がっているからです。どんなに素敵で豊かな自然の中で生活できたとしても、一つ屋根のしたに家族が憎しみ合って生きているのであれば幸せではないでしょう。そこに必要なのは、家族の温かさや、隣近所の助け合い、補え合って良いものを生み出せる職場などだと思います。このようなしっかりとした"環境"を作り出していくことが幸せに生きていくことに繋がるのです。
このような幸せな生活を営んでいく社会を創っていくのには、経済の発展を追い求めるとか、なるべく多く給料が貰える会社に就職するだとか、ほかの人よりオシャレな服を持つ、ということを通してではなくて、家族仲良く暮らすだとか、他人のことを思いやるだとか、困っている人を助けるといった基本的なことを根底において進めていく必要があると思います。その基礎の上に経済、政治、教育などが進められるのがいいはずです。
と少し抽象的で、理想的ですが、この一番の出発点、目標が、しっかりしている必要があると思います。ではその目標を達成していく為にはどうしたらいいのでしょうか?それを僕は今ちょうど学んでいる所ですが、一つ言えることは、"幸せ"とは何か?どういう家族にしたいのか?どういう社会、国にしたいのかといったことを常に求めて話し合い、議論していく事が必要だと思います。そしてその議論した成果を先ずは政治、教育の場で活か(改革)していき、個々人が成長し、家庭が心休まる場所になり、互いを支え合える社会が出来上がっていくと思います。