前回に引き続きドイツの「里山」（雑木林）について書こうと思います。前回の最後に補足で書きましたが、里山という言葉は共通の定義を持っていません。ドイツにも「里山」はあります(ました)が、林業としてのみ使われた雑木林(萌芽林)についても触れるので…

里山の魅力はたくさんある。日本人の故郷の景色であり、様々な動植物と人が長年共存してきた場所でもあり、木の実や薪など生活や農業に必要なものを与えてくれる所でもある。 私はこの里山に惹かれ、日本では里山保護の活動に何度か参加し、今はドイツで「里…

前回は野生動物の交通事故について書きましたが、人も交通事故で毎年多くの方が亡くなっています。その数を調べてみたら、ここ２，３年は毎年約５０００人が交通事故によって死亡しています（毎年減少傾向にあり、１９９０年に１万人以上の死亡者があったの…

今回は交通事故について書こうと思います。野生動物の交通事故です。先日、ヨーロッパオオヤマネコ(Luchs)についての講演会で、シカの交通事故死の数を聞いてその多さにびっくりしました。ドイツ国内の数だと思っていましたが、州のみの数だったようでドイツ…

前回は持続可能な発展とは？ブルンラント委員会についておおまかに見てきました。今回はOur Common Futrue（地球の未来を守るために）の内容をもう少し詳しく見ていきたいと思います。 Our Common Futureの中で『持続可能な発展』（持続的開発と本文では表現…

今回は持続可能な社会について、Our Common Future（邦題；地球の未来を守るために 福武書店）の紹介をしながら見ていこうと思います。 Our Common Future（通称ブルンラント報告書）は環境と開発に関する世界委員会（通称ブルンラント委員会）が1987年に提…