エコ電力供給会社

エコ電力(Ökostrom)って?
   エコ電力とは自然に優しい方法で発電された電力のことをいいます。この電力は再生可能エネルギー(風力、水力、太陽エネルギー、地熱、バイオマス)や環境にやさしいコジェネシステム(熱併給発電)を利用したもので、環境に負荷をかける原子力化石燃料からの電気と区別されています。



エコ電力供給会社(Ökostromanbieter)って?
   エコ電力供給会社はエコ電力を供給している電力会社のことです。このエコ電力供   給会社が供給する総電力の内、少なくとも半分以上が再生可能エネルギーからの電力です。総電力の50%までを天然ガスを使ったコージェネシステム(熱併給発電)による電力で賄ってもいいことになっています。地域の自治体による電力会社や市民、環境保護団体によるものなどドイツ国内にたくさんあります。


エコ電力供給会社への変更の勧め
   ドイツでは電力供給会社が一般消費者も自分で選ぶことが出来ます。原発(や火力発電)からの電力を買わないということが出来るのです。  先ず私たちがお勧めするのは、自分が住んでいる地域の自治体(市町村)による環境にやさしい電力供給会社です。自分の地域に根差した電力会社ですので、電気代としてのお金が自分の地域で回るので、地域の活性化にもつながります。もしそのような電力会社が無いのであれば以下のエコ電力供給会社をお勧めします(会社名をクリックするとその会社の契約変更のページに移動します)。
(例えばフライブルク市でバーデノバ社(badenova)と契約している一般消費者であれば既にエコ電力が供給されていますので、先ずは自分が契約している電力会社を調べてみるのが第一歩です。原発を持っているドイツの4大電力会社EnBW、E.ON、RWE、Vattenfallであれば早急に契約変更をすることをお勧めします。)


EWS (Erektrizitätswerke Schönau) / シェーナウ電力会社
シェーナウ電力会社はドイツ南西部の有名な黒い森(シュバルツバルト)のなかのシェーナウ市にあるドイツ初の市民による電力供給会社です。チェルノブイリ原発事故をきっかけに自分たちの子供のことを心配した「親の会」から出発したものです。市民のための電力会社として、市民活動が成功した例として希望を与えてくれる電力供給会社です。


Greenpeace Energy / グリーンピースエネルギー
グリーンピースエネルギーは環境保護団体グリーンピースのキャンペーンから生まれた電力会社です。この会社はエコ電力を提供するとともに、発電施設も建て、エネルギーシフトを政治のレベルにも促しています。グリーンピースエネルギーの電力はほとんどがドイツとオーストリアの水力によるものです。

Naturstrom AG / 自然電力-電力会社    
自然電力-電力会社はいくつかの環境保護団体が設立したものです。この会社は販売電力1kWh当り1,25セントを再生可能エネルギーの拡大に投資しています。地域の風力、水力発電からの電力を供給しています。


Lichtblick AG / 希望の光-電力会社  
希望の光-電力会社は企業によって設立されたエコ電力供給会社です。エコ電力を供給する会社としては一番大きく、契約者は約60万件に上ります。この会社の電力はおほとんどがノルウェー水力発電からのものです。