銀行を替えよう

 先日の日曜日にブライザッハの脱原発デモに参加してきました。この日は小雨も降り、気温も冬並みに寒く風も強い一日でした。それでもこの日ブライザッハのデモに集まったのは千人を超えていました。
 デモ行進の前に14、5歳の女の子二人がみんなの前で話しをしました。どんなことを言うのかなと思っていると、思いがけないことを訴えたのでした。それは、「原発の無い社会にしていくために私たち一人一人が出来ることは、銀行を替えることです」、と寒い中“Atomkraft Stop”と手書きで書いたT-シャツを着て話したのです。原発に融資している銀行から、環境や市民にやさしい銀行へ自分の口座を変更し、自分のお金が原発に使われないようにしましょうと訴えたのです。これはドイツだけでなく、日本でも他の国々でもできる簡単な脱原発への行動だと思います。
 あまり考えず銀行にただお金を預けていると、自分のお金が自分の望んでいることと全く反対のことに使われているということがあるのです。どうせお金が使われるのなら、環境にやさしい事業であったり、社会的弱者に活用されるようにしたいものです。今回は思いがけず、この二人の可愛い女の子たちの話を聞いて「銀行とお金」について改めて考えさせられました。