フェアトレードが最貧困層をさらに貧困に

フェアトレードが最貧困層をさらに貧困に

ということが前回の疑問として残ったので、どういうことなのか?どのような因果関係で起こるのかをちょっと調べてみました。

フェアトレードをしている途上国の貧困生産者は"フェアトレード"ができうる、するのに必要な設備などが既に
ある程度整備されている"貧困層"である。
彼らはもっとひどい状態にある"最貧困層"とは違い、比較的その土地で既に農業組合などの組織があり、
比較的よい環境で仕事をしている人たちが多い。(最貧高層を相手としたフェアトレードもあるはずです)
フェアトレードによってこの"貧困層"がより収入を増やし、生活環境を改善させていく。彼らの収入が増えることによって最貧困層との格差が広がっていく。
"貧困層"のフェアトレード農作物、商品がより多く市場に出回ることによって、最貧困層の作る農作物、商品が市場で立場が悪くなり、最貧困層の収入が減る。
経済収入の格差が広がれば最貧困層の生活がもっと圧迫されていく。

と以上箇条書きにしてまとめましたが、もちろんすべてがこうなるとは思わないし、フェアトレード商品自体が市場に占める割合が少ないので、これ(フェアトレードが最貧困層をさらに貧困に)が何処まで大きな影響を及ぼすかも全く予想できないと思います。

このことで僕が一番問題と思うのは、
一番助けが必要な"最貧困層"に対する活動を後回しにしてよいのか?
それは"フェアトレード(貿易、取引)"といった形でできるのか?ということです。
何もわざわざ途上国の商品、農産物を全て海外の先進国で売る必要はなく、
彼らの幸せな生活が大切なのであれば、貿易といった形だけにこだわるのはよくないと思いました。

これに対して僕が個人として何ができるのかは、今後少しずつ考えていいきたいです。