森にゴミ

 今日は8月5日のBadische Zeitungの新聞記事について紹介します。「タイヤが森に捨てられる」という見出しで、違法ゴミ投棄について書かれた記事です。7月22日から7月23日の間に”Moehrenkopf(メーレンコプフ)"というライン川の森に約200個の古タイヤが捨てられているのが見つかったというものです。
 普通古タイヤはどこに捨てるのかというと、Recyclinghof(リサイクリングホッフ):リサイクルセンターで一つ5ユーロ(現約550円)で引き取ってもらえます。確かに200個を持っていけば1000ユーロ(約11万円)も支払わなければいけませんが、200個を一度に捨てることができるのは複数のグループによる大型のトラックか何かを使った悪質な計画的犯行です。
 日本にも森や空き地などのゴミの不法投棄が問題になっていますが、生態系を豊かに保つ森は人間の生活の大切な土台です。豊かな森は私達に飲み水や、木材、燃料、キノコなどを与えてくれたり、色々な動植物の大切な棲家でもあります。自然豊かな森の中を歩くのは心身の健康にももちろん良いし、空気や水をきれいにしてくれたりもしてくれます。健康な森は豊かな海の幸をもたらします。このような森や山にゴミを捨てるという行為は許しがたく、そして自分で自分の首を絞める行為に他ならないと思います。タイヤを引き取ってもらう5ユーロも無いのであれば車を持つ資格は無いでしょうし、新しいタイヤも買えない筈です。
 このような不法投棄に対してできることはどんなことでしょうか?先ずはゴミに対する市民の意識を啓蒙すること、不法投棄に対する処罰を厳重にすることだと思います。さらにいえば古タイヤなどのゴミをもう一度資源として活用できるような発明と仕組みを整えれば、引き取り費用も安く設定できると思います。
 美しい森を守っていく、再生することは、私達が健康に豊かにそして幸せに生活していく基礎になるでしょう。