気候保護首都フライブルク

 今日も新聞の記事の紹介をします。2010年10月26日のBadische Zeitung(バーデン新聞)にフライブルクが10月25日の月曜にドイツの気候保護における首都の称号を獲得したと報告しています。
ドイツ環境支援協会(Deutsche Umwelthilfe e.V.:ホームページ ドイツ語 http://www.duh.de/home.html)が主催するドイツの気候保護首都を決めるコンクールでフライブルク市が優勝しました(10万人以上の都市の部門、その他に2万人〜10万人、2万人以下の都市の部門があります。)。
CO2の排出を避けるという気候変動に対する総合的なコンセプトが高く評価されての受賞です。授賞式に参加したフライブルク市長のDieter Salomonは「このタイトルはCO2ニュートラルな都市という目標に向けてひき続き頑張っていく鼓舞になります」と言っています。6つの分野(省エネ、オフィスの効率的なエネルギー使用、エネルギー生産、交通、住宅地の様式、広報活動)がありますが、これらの分野のうち一つも一位ではなかったにもかかわらずの受賞でした。
 「下からの改革」がどんどん重要になってくる、つまり都市レベルでの可能な限りCO2を削減する努力が必要だとある専門家が主張しており、フライブルク市長のDieter Salomonにとって重要なのは「地方自治体に他の都市の成果と競わせること」だということです。コペンハーゲンでの気候変動に対する前進への失敗は、地方自治体レベルでの活動が重要になる時代が到来したことを示しています(カルフォルニア州知事アーノルドシュワルツネッガー氏の言葉)。
 ちなみに1997年、2006年度の気候保護首都はミュンスター市(2006年、フライブルク市は2位)が獲得しています。2007年度の自然保護首都はハイデルベルクが受賞しています(フライブルクは3位)。フライブルクは以前1992年に環境首都のタイトルを取っています。(いずれもドイツ環境支援協会によるものです。)